椎間板ヘルニア、坐骨神経痛その他疲労性の腰痛の原因
いったん何らかの形で腰痛になると立位でも座位でも同じ姿勢を続けると痛み出すことがおおい。
長時間の連続的座位は腰へのストレスを生み椎間板内圧の亢進をもたらしやすくする。
 
 かつては椎間板ヘルニアなどの症状を診断された方もしくは腰椎部が過度に前湾、あるいが後湾に変形していると診断された患者さんは、その理由として肉体労働することによって、重量物をもって腰をひねった、あるいは中腰の姿勢で長期間の作業を強いられたという患者さんがほとんどだったと聞いてます。
 ところが最近腰痛をはじめ、肩こりなどで来院される患者さんのおおよそ8割以上は、コンピューター、情報通信関係をはじめ、細かな事務処理関係にたずさわる頭脳労働者とよばれる方たちばかりになり、驚くばかりです。
 
 患者さんから治療についての問い合わせがあり、「腰が痛い、肩がバリバリなどなど」の症状を訴える方に関しては言葉使い、声のトーンなどから、ご職業をお伺いする必要性もなくなりつつあります。決まってデスクワークで、一日中すわっていなければならないとお話しくださいます。
そして時々はゴルフで腰をちょっとひねったギックリ腰だ・・。,テニスやって腰がちょっと疲れてるという方もいますが、そういう症状を訴える患者さんはもちろん数的にはほとんどですが、わざわざ高い電話代とインターネットのサーチエンジンで「腰痛」を検索することはありえないだろうし、また治療にあたる上で個人的にそれらは「難症」とは診ません。それに、時間の経過で治癒することが多い上に、マッサージ・整体などで治るのでこのHPではそんなに詳しくは論じません。以下このHPでいうことのほとんどは椎間板ヘルニアおよび原因不明の腰痛の難症の方へのための記述です。
 今までの数多い研修先でのこと、本院での症例をもとにヘルニアおよび坐骨神経痛の患者などの数多い難症例を筆者の経験則に照らし平易に書いている。そのため専門家からいえば用語が精確でないところもあります。
 若い方で、腰痛だったら、「ぎっくり腰を1年に何回もやってしまう」・「クリニックで椎間板ヘルニアと診断され足が激痛で動けない・・・」・「手術をしたがどうしてもしびれがとれない・・」・「レントゲンには異常はないと医師はいうが、腰が非常に痛い・・いつもえびのように寝ないと痛くて眠れない・・などなど」・「足先までしびれて夜目がさめる・・」・「会社の近くの整形外科で半年近く牽引・注射をしてもらっているがなかなか治っていかない・・などなど」、とお話になり、医師よりヘルニアと診断された方にたいし、2.3の質問をすると、ヘルニアはどこの腰椎にありますかの問いにたいし、腰椎の5番目だけというのでしたらまだ軽い方で、腰椎の2番目から一番下の腰椎まで全部ヘルニアと診断され、MRIでもそうでています・・・。という重症?の患者など、腰椎にたいし、なんらかの変形が起こっている居ると推定される患者も日増しに多くなっていることがある程度カルテから推測できるようになりました。なぜこうも多く椎間板に変性がおこるような患者がおおくなってしまったのか??
 どうもこのごろ医者でも処置に困っているような患者からの電話がおおく、皆腰痛を5年とか10年とか長期にわたって治療をうけている患者がおおいのです。
 そこで最近は年齢が比較的若い方に関しては「長時間の座位の姿勢を強いられる職業に従事している方が近年多くなったこと、」「いすへの座り方、椅子のカタチが人間工学的によくないこと」・「学生時代でも机にかじりついて勉強せざるを得なかった経緯」・「若年者の著しい背筋・骨盤周辺の筋力低下などなど」が原因不明が多いといわれる腰痛患者を2000万人まで大量生産させてしまったのではないか?と考えるにいたりました。
それにもまして、生来の骨格の姿勢の悪さです。遺伝的素因による生理湾曲の悪さです。
とかく現代人は腰へのストレスを蓄積しやすい環境にあると言えます。
 いったん、そうやって腰痛になると立位でも座位でも同じ姿勢を続けると痛みを強く感じるようになり、かえって歩いていたり動いていたりしてほうがややラクだというかたの方が多いよう見えます。(患者によりけりですが、やっぱり歩いていたりしたほうがラクとはいいますが、長時間の歩行20分以上になると、痛みをつよく感じるようになるというかたが多い。(椎間板ヘルニア患者は歩行時つらいです)
また、中高生についても腰痛が激増しているのも、なにかしら関係があるのかもしれません。休み時間に外で遊んでいる生徒は昔と比べ少ない。休み時間もイスに座ってコンピュータゲームをしているのでは??  
 また話しは飛びますが、問診で親戚親兄弟が腰痛あるいはヘルニアであると答える患者も大変多いので、遺伝的な生まれつきの骨格の生理湾曲の悪さも多分に影響していると思われます。極端に猫背だったり腰椎が後方へあるいは前方へ異常に湾曲しております。
 たしかに、立ち仕事をすれば当然中腰をせざるを得ず、それで腰が疲労することはもちろん承知ですが、また座位の姿勢を続けることも、「腰部に持続性のストレス及び筋緊張」を生じさせるほか、座るイスによっては、腰椎の生理的なカーブを損ね、腰にダメージを与えます。
  しかしそれが椎間板ヘルニア及び腰椎に変形もしくは骨盤周囲に影響を与えるような骨盤性の腰痛など、一般的に物理的な過負荷によって症状を引き起こすと考えられている重い腰痛症のものにまで至ってしまうという考え方は少々論理の飛躍がありすぎるのではないか??とも考えました。また、長時間の座位が腰痛になるとのインターネットの情報はないようなので、あえて提言する必要もあると考えます。
 腰痛の発症との因果関係を部位別にみると、「脊柱など腰椎主導」・「仙腸関節及び骨盤主導」・「股関節・大腿部・膝関節主導」、それに加えて遺伝的素因のものなど、さまざまなものがあると考えているが、本院が考えるに、おおよそこれらのさらに根本をたどると、上記のような要因に長年の間の持続性の微細なストレスの蓄積が加わり、前の3つに多大なる悪影響を与え、またその3つに、その人間の日常生活の環境、動作、などなどさまざまな要素が追加され、相互に影響しあい、原因を複雑化していると診る。
  「持続性の筋緊張」はスパズムともよばれますが、このスパズム(別名コリ)は血流に貧しい状況でもあり、さまざな疲労物質を蓄積させ、痛覚受容器に痛みを感じさせ、治療を施したり柔軟体操などをして血流を回復しない限り、疲労物質は蓄積されつづけ、症状をスパイラル的に進めてしまう恐れがあります。これが現代人に激増する連続的座位からくる腰痛の大きな要因を占めていると考えます。
 そして腰部へ繰り返しかかる長年の微細なストレスの蓄積がやがては異常な筋緊張や腰椎及び自己回復不能な脊柱の生理湾曲に変形をもたらすおそれは限りなく大きい。
下記の図のような模式もありうるかもしれない。要検討だろう。

  「持続性の筋緊張」とは「筋が短縮しようとする力」ともいえます。とくに腰部周辺の筋は骨盤に停止するものが多数あり、姿勢悪化とむすびつくと、症状の進行次第でそれが骨盤/脊柱さえもゆがませてしまう可能性もすてきれない。
  ヘルニアを始めとして腰痛は突然発症することもおおいのですが、異常な筋緊張を伴ったり、変形を伴う腰痛が発症その時点の出来事・動作のみ(急にひねったなど・・)でなってしまったとは考えておりません。突然発症したようにみえて実はそれまでに非常に長い経過があるはずです。本院では、本人も気がつかない長い間の経過・要因の蓄積があって事は発症するとの考えで治療しております。
 原因不明が多いといわれる腰痛ヘルニアがそんなに急に発症するものでしょうか?
 たしかに、整形外科書にはヘルニアに関すれば原因としてひねりがくわわった・椎間板に変性がおこってうんぬん・・などなどありますが、それはあくまでその時点での原因を診ているに過ぎない。結果として長い期間の経過・要因から比較すれば二次的・三次的におこったものであると・・・。予防もいくらでもできたはずであると・・・。症状を訴える患者も自覚がないうちに上の赤字の要因によりミクロレベル・時系列に症状は進行していたとの考えに立っております。
 なぜ2000万人まで激増したのか?そんなに現代人と20年前の人間に普段のなにげない動作と、椎間板の変性の進行度合いの差が大きくなってしまったのでしょうか??不明な点も多いです。
 
   ここで、長時間の座位をしいられ、筋緊張が生じた状態の腰椎がどのような状態なのか図示すると、


  Bのように筋緊張が生じると、関節にまたがって腰椎周辺に悪影響を与え、椎間板にも  多大な影響を与え得る。もとより、筋緊張だけでなく、悪い姿勢も相乗効果となって症状をわるくしてしまいます。更にもともと遺伝的に生来から骨格の生理湾曲がよろしくない、特に腰椎が後方へ出っ張っている患者はだまってても腰痛、あるいはヘルニアになる。きってもきっても他の椎間で問題が生じ再発である。
 腹筋背筋は互いに拮抗している筋肉だが後方の背筋が緊張すると椎間関節に過負荷もかかり腰痛がおこる。
 図Bでは脊髄神経よりでた末梢神経根に障害を与えていることがわかるとおもいます。事務用(一般によく使用されている)のイスでは腰椎は立位時のような生理的な前方湾曲(下図)が保たれにくい(特に背筋を伸ばさずに、ラクな姿勢の時)ので、長時間にわたる机上の作業ではストレスは多大です。


腰椎の健康体の生理的前方湾曲
難治の腰痛患者は腰椎カーブに変形が認められることが多い。
極端に前方へそるか、まっすぐか、であるが、経験では極端にまっすぐな例がおおい。
腰椎がぼこっと後方へ凸型にでっぱていることもある。腰筋と腰椎の盛り上がりを比較すると腰椎の方がでっぱていることがある。大体において、どうしても治らないと訴える腰痛患者にこの手も多い。
ハイヒールを履く習慣のある女性では前方へそることが多い。爪先立ちは体のバランスをとるため腰椎がそる必要性があるため。習慣化すると腰痛の原因になる。
いったん、変形した腰椎カーブは、治療に困難をきたし、大変時間がかかります。徒手的治療により少しづつ変形を矯正していくか、普段から姿勢に十分配慮するか、寝るとき腰まくらをつけて、すこしづつでも自分でできる範囲で治していくのが一番よい。
一気にひずみをとりもどそうとすると、あとあと激痛が走ることが多いので、要注意。
 腰椎まっすぐ型腰痛(?)患者に特徴的なのは、経験上デスクワークよりも、中腰の姿勢を長時間且つ長期間にわたって続けざるをえなかった肉体的疲労の大きい職業の患者によくみられる。飲食店関係、建築関係など。また親兄弟皆ヘルニア腰痛であるといった遺伝型にもみられる。

長時間座位を強いられる方々は、仕事中も、寝るときも腰枕を使用して姿勢の保持に気をつけること、膝と骨盤部が平行になるように、イスの高さを調整すること、背筋を伸ばすこと、膝が90度まがる特別ないすを用いて仕事をつづけることをすすめます。そして足を組んで仕事をしないことです。
 簡易的に、座った姿勢で腰部に小さいマクラをベルトで巻いて腰掛けるとラクです。これで立ってもおちませんし、座位で姿勢を変えてもズレません。
 これは脊柱の生理的な状態をたもつために必要です。
 また、時々事務室を用もなく歩き回ることや、腰回し運動をして自らの力で腰部の筋肉の緊張をほぐし、関節の動きをよくすることも、腰痛予防のためには必要であると考えております。
  一見、座位での仕事はラクなようですが、腰には大変なストレスだと思われます。
更に、運動不足がくわわると、よけいです。
 特に女性は事務仕事がほとんどで、一日中すわりっぱなしであるうえに、ハイヒールを履くことが多いので、過度の腰椎の前方湾曲をもたらし、椎間板内圧の亢進+後方の椎間関節に悪影響をあたえ、あっというまに腰痛になってしまいます。状態がすすむとヘルニアになる可能性も否定できない。
 ある程度たったりすわったりの仕事のほうが腰にはいいようです。
   机上のデスクワークでは集中していると無意識のうちに一定の姿勢をとりつづけることになることが非常におおいので要注意です。腰あるいは肩にはダメージです。
  経験的にいえることですが、腰椎カーブに異常な変形(前・後湾あるいは左右の側湾)が認められる患者がかなりおりますが、みな慢性的な腰・坐骨神経痛に苦しめられていることが散見される。


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統括院長 門間信之 分院長 劉 志順
〒160-0022
東京都新宿区新宿5丁目17-6
御苑鍼灸スポーツマッサージ治療室

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