腰下肢痛の患者急増


環跳穴低周波鍼通電による坐骨神経痛治療の検討(続編)
       (全日本鍼灸学会学術大会口演)


至:2001・6・10日 全日本鍼灸学会・大阪大会一般口演B会場
 グランキューブ大阪

 ◎ヘルス・チヒロ鍼灸室(福岡地方会)      大淵 千尋
 ○柿の木坂ヒルズ治療室(東京地方会)    門間 信之 

大阪大会にて学会報告.
ヘルス・チヒロ鍼灸室(福岡地方会)
*写真をクリックしますとmediaplayerで
口演
 の模様がわかります。
              
大阪大会会場:
大阪国際会議場
     グランキューブ大阪

「目的」
 第44回広島大会において環跳穴低周波鍼通電の有効性を施術前後のサーモロジーの比較から報告した。
 今回はその有効性を自覚症状から検討したので報告する。
「方法」
 施術前、患側の環跳穴を取穴し90mm20号スプロム製(タガシン製)で約60mm刺入する。
 環跳穴(-)、腰部圧痛点(+)とし低周波通電を1/Fゆらぎの1Hzで15分間施行。低周波鍼通電器は全医療器製オームパルサーLFP4500を使用。

環跳穴取穴法

「症例」
 20例、平均年齢61歳、男7名、女13名
 原因不明坐骨神経痛     男5女5計10例
 
 椎間板ヘルニア起因性坐骨神経痛 男1女4系5例
 椎間板ヘルニア術後坐骨神経痛  男1女1系5例
「疼痛・麻痺感の消失効果判定」
 著効:施術3回以内
 有効:施術10回以内
 やや有効:施術15回以内
 無効:施術15回以上消失効果なし。
「原因別疼痛・麻痺感の消失効果」
 

著効有効やや有効無効
原因不明坐骨神経痛
ヘルニア起因性
術後坐骨神経痛12

 施術上の注意
 
 一般的に固体の肥満・痩せ程度により、刺鍼部分の取穴、刺鍼深度の深浅など異なり、特に女性は骨盤が大きく正確に刺鍼するのに取穴に独特の工夫が必要である。得気を得れば効果に男女において差はない。また刺鍼において下肢に得気を得ることがなによりも大切である。
「考察」
 原因不明坐骨神経痛やヘルニア起因性坐骨神経痛に対して環跳穴低周波鍼通電の有効性は認められるが、腰椎ヘルニア術後に惹起される神経痛(手術後かえって悪化もの及び違う部位に症状がでたもの・後遺症)に対してはもっとも効果の発現が少なかった。
 然し有効例もあり環跳穴低周波鍼通電治療法は手術前に1度は施行すべき治療法であると考えられる。

右記症例につき追加報告する
柿の木坂ヒルズ治療室(東京地方会)
腰椎4-5番、5-S1のヘルニア塊
 T2強調画像にて低信号領域を認める。
 *来院時両臀部から下腿にかけ激しい坐骨神経痛があった。
初回の治療でペイン10→6、5回の治療でペイン0になる。頚椎にも
問題があるので現在治療継続中。

「結語」
 坐骨神経痛の発生原因別に環跳穴低周波鍼通電治療効果を検討したが、椎間板ヘルニア術後発生の坐骨神経痛(再発例及び後遺症)が自覚症状の改善がもっとも不良であった。
但し患者により数回の治療で著しく改善することがあり術後であっても積極的に施術すべきである。
 座骨神経痛を伴う腰椎椎間板ヘルニアは一度、環跳穴低周波鍼通電を施行し症状の好転が見られぬ場合にのみ外科的手術を行うべきではなかろうかと思われる。

お問い合わせ先

統括院長 門間信之 分院長 劉 志順
〒160-0022
東京都新宿区新宿5丁目17-6
御苑鍼灸スポーツマッサージ治療室

050-3554-8109


 

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